あまり知られていないけど危険な口腔がんとは
口腔がんは、舌や歯ぐき、口腔底(舌と接している口の中の底部)、頬粘膜、上顎、口唇などお口の中にできるがんの総称です。口腔内は自分の目で確認できる場所のため、自分自身でも異変に気付きやすい部位。しかし、口腔がんは一般的にあまり知られていない病気のため、口内炎など口の出来物と勘違いされやすく、気付かぬうちに進行してしまい深刻な状況に陥ってしまうことも少なくありません。
口腔がんは早期に発見すれば比較的予後良好であるため、お口の中に少しでも異変を感じたら、京王電鉄井の頭線「永福町駅」から徒歩1分、杉並区和泉の歯医者「原田歯科医院」まで早めにご相談ください。
口腔がんはがんの中でも
死亡率が第10位です
全身に発生するあらゆるがんの中でも、口腔がんはがん全体の1~3%程度の発生率であり多くはありません。しかしながら、お口のがんは認知度が低いことがあり発見が遅れて進行しやすいことから、第10位と死亡率は高い傾向にあります。
がんの部位別死亡率
部位 | 順位/死亡率 |
---|---|
すい臓がん | 1位/94.9% |
肺がん | 4位/67.8% |
肝臓がん | 6位/63.8% |
口腔がん | 10位/46.1% |
胃がん | 15位/38.7% |
子宮頸がん | 16位/24.7% |
乳がん | 19位/19.3% |
皮膚がん | 23位/10.3% |
(出典:2013年国立がんセンター)
口腔がんの種類と部位別発生率
口腔がんには発生部位ごとに名称があり、その発生率は部位によって異なります。
口腔がんの種類
(臨床的部位分類)
口唇癌、頬粘膜癌、歯肉癌、硬口蓋癌、口腔底癌、舌癌、口峡咽頭癌、上顎洞癌、顎骨中心癌、多発性癌
口腔がんの部位別発生率
部位 | 順位/死亡率 |
---|---|
舌 | 55% |
歯ぐき | 19% |
口腔底 | 10% |
頬粘膜 | 9% |
硬口蓋 | 6% |
口唇 | 1% |
このような症状はありませんか?
以下は口腔がんで起こる症状です。気を付けるべき症状を知っておくとともに、定期的に自分のお口の中をチェックして少しでも異変があれば早めに受診しましょう。
お口の中に出血しやすい場所がある。
3週間以上治らない口内炎や潰瘍がある。
抜歯後の傷の治りが悪い。
お口の中に痛みがある。
お口の中や口唇にしびれがある。
お口の中が腫れて、入れ歯が合わなくなった。
お口の中に白い部分または赤い部分がある。
口臭を指摘された。
原因不明の歯のグラつきがある。
首のリンパ節の腫れが3週間以上続いている。
まずは検診から始めましょう
口腔がんは日本では死亡率が高く、毎年3,000人を超える方が口腔がんによって命を落としています。「口内炎だと思っていた」「痛みなどがなかった」といった理由から発見が遅れ、進行してしまうケースが多いのです。
当院では、口腔がんの検診を行っています。検診では患者さんの口腔内を隅々まで確認し、口腔内写真を撮影して患者さんご自身にもお口の中をご覧いただきながら説明します。万一、口腔がんが発見され手術など治療が必要な場合には、医療連携をしている日本歯科大学病院を紹介します。
口腔がんは早期発見・治療ができれば命を落とすケースは少ない病気です。定期的に検査を受けて、口腔がんの早期発見に努めましょう。
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